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暮らしのコラム

【断熱について】寒さ・暑さ対策で、住まいの価値を高める

2022.05.06

住まいの価値

断熱方法の種類

日本には四季があり、その季節ごとの風情を楽しめる環境があるのですが、住まいの造り方からいわせていただくと梅雨も含めた五季に対応することは結構大変です。
当然、北は北海道から南は九州沖縄まで南北に長い国土ですから、その気温や湿度も地域によって大きな違いが出てきますし、日本海側と太平洋側でも冬の気候に大きな差があります。

今回はそのような暑さ寒さに対応するための断熱性能について考えてみます。
毎日を快適に過ごしたいと思うのは当然ですし、最近では冷暖房に対する省エネの意識も高まり、住まいの断熱に興味を持たれる方も多いと思います。

木造住宅の場合、一般的には「充填断熱」「外張断熱」のどちらかの方法で住まいの断熱を考えます。

「充填断熱」とは、外壁の中(柱の間)に断熱材を充填する工法であり、「外張断熱」は外壁の外側(柱の外側)に断熱材を張り付ける工法です。この両者の最も大きな違いは、天井・屋根部分にあります。

「充填断熱」では、最上階(2階建ての2階)の天井裏に断熱材を乗せたり吹き込んだりしますが、「外張断熱」の場合は屋根の勾配にそって断熱材を入れていきます。それぞれにメリット・デメリットがあり、性能的に大きな差はないため、工務店が勧める工法で良いと思いますが、肝心なことは断熱材で住まい全体を切れ目なく包み込めているかどうかです。

「充填断熱」の場合、柱・梁などで断熱材が途切れてしまいますが、そもそも木材の断熱性能は高いため全く問題ありません。
それよりも床下・下屋などついつい断熱材を入れ忘れてしまう場所の確認をすることが重要です。

断熱性能を左右するのはまず「断熱材で住まいを包み込めているかどうか」をチェックしましょう。

 

断熱材の素材について

寒い冬を暖かく。暑い夏を涼しく過ごす。これこそ住まいの価値として重要なこともひとつですね。現在の住まいの造りではこの暑さ寒さ対策として断熱材を外周部(屋根や外壁)に設置することで対応しています。

実はその断熱材にもいくつもの種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。大きく分けて「繊維系」「発泡樹脂系」に分かれます。

最も一般的に使われているのが、グラスウールです。実はこのグラスウールにもグレードがあり、さらに厚さにも種類があります。
最近では、ウレタンフォームの吹付工法も多く施工されるようになりました。

どの断熱材を使うのかは住宅会社によって様々です。断熱性能である熱伝導率とコスト(価格)との比較によるコストパフォーマンスで選定しているようですが、最近では環境性を重視する会社も増えているようです。
ひとことでどの断熱材が良いと言い切れないところが悩みの種。

防火性能も透湿も、さらに防音性能も断熱材を選ぶ時の検討項目になりますので、コスト重視で考えるのか、断熱性能重視なのか、その他の性能や環境を重視するのかは、住まいを建てるユーザー次第。場合によっては断熱材の施工に対する得手不得手もありますから、じっくりと住宅会社と相談してみることをおすすめします。

 

断熱対策についてご相談は、お気軽にいし満へご連絡ください。

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